先週、電気窯で志野が焼けるのか試験焼成が行われました。
40時間以上の強還元をかけて、さらに最高温度に到達後800℃までの冷却時間にもプログラムを入れて徐冷。
本来、志野を焼く穴窯焼成となるべく近い条件を電気窯で作り出せないかという実験でした。
還元焼成とは、焼成中の窯の中に、バーナーで炎を入れ込み酸欠状態のまま焼き上げます。
粘土や釉薬に含まれる鉄分などの金属化合物が反応して、色の変色などが起こります。
肝心の焼成結果は、というと
電気窯でもこんなに緋色が出るんだ、という驚きと
やっぱり熔けが足りないなぁ、とスタッフ間では賛否両論。
テストピースで見ると良さそうでも、茶碗になると色肌がまったく違ったり。
全体的に表面がガサガサしてしまうものが多く、やはり熱量不足は感じますが、
一度目の焼成と考えるとまずまずの結果が出たのではないかな、と今後に向けて話し合いを進めております。